サ高住や老人福祉施設、特別養護老人ホームで薬の勉強会

なごみ薬局では、いつもお世話になっている特別養護老人ホームなどで薬の勉強会を介護士、看護師、現場スタッフ向けに無料で定期的に行っています。

私達が作った薬は納品するだけでは効果が最大限に発揮されません。適正使用することで治療効果の最大化、ひいては医療費の削減につながります。

十年以上、現場で服薬指導をしていると患者さんの困り事や疑問に思うポイント、間違えやすい使い方が蓄積されてきます。また、新しい薬についてや高齢者の身体的特徴、副作用で気をつけるポイント、間違って服用した時、飲み忘れたときの対応など現場でよくあるシーンを中心にお話させていただいております。

また、こちらも現場でどのように管理され口の中へ入っていくのか?介護士さんや看護師さんとコミュニケーションをとることで施設にあわせて業務改善に活かしています。

今回は、認知症の患者さんで薬だとわかると飲んでくれない、騙してでも飲ませたほうがいいのか?や、食事の前の薬を食後に服用させてしまってもいいのか?溶かしたり割って飲ませていいのか?などたくさんの質問をいただきました。

医療倫理的な問題は、答えがなくその場で対話を通して話し合いが始まり、施設にチームができている感じもしました。こちらもとても勉強になりました。

なごみ薬局では施設向けに勉強会を開いています。
よかったら依頼してみませんか?!薬の配達も7月からは最新のロボット調剤+AI鑑査で納品いたします。ぜひご用命ください!

03-6454-0595まで。

ママ薬剤師日記⑨🌸こども薬剤師体験を行いました🌸


こんにちはママ薬剤師のMです😊

4年ぶりに、こども薬剤師体験を企画しました🥼

前の週には、予行練習を兼ねてなごみ薬局の社員の子供達が体験しました。

保育園や幼稚園、小学校で毎日頑張っている子供達。お母さんやお父さんはどんな所で働いているのか知ってもらえる機会にしたい、という思いもありました😌

☆久しぶりに会う皆の成長に感動しました✨

なごみ薬局には他にも社員の子ども達が沢山います。これから集まる機会が増えたらいいなと思います🍀

そしていよいよ本番です✨

まず模擬処方箋の通りに

軟膏調剤とお菓子を飲み薬に見立てて袋詰め(一包化)を体験しました。

☆軟膏を測って容器に入れる作業。空気が入らないように綺麗に詰めています✨

☆調剤室に入って粉薬や一包化にチャレンジ!とっても真剣です✨

☆作った薬はどこから出てくるんだろう⁇

正しく薬が作れたか確認(監査)をしてから

保護者の方に患者さん役となっていただき投薬も体験しました。

☆薬の説明書(薬情)と、作った薬を照らし合わせながら分かりやすく説明しています✨

皆さん1つ1つ丁寧でとっても素晴らしいこども薬剤師さんでした🥼✨ 興味を持って質問を沢山してくれた事も嬉しかったです😊

ご参加頂いた皆さん、改めてありがとうございました🌸

調剤薬局 薬剤師の新卒入社日記⑧

〜りんごジャムを作りました〜

少しずつ寒くなり、12月並みの気温になる日もちらほら出てきました。

先日、スーパーで大袋に入ったりんごが美味しそうだったので購入しました。後先考えず買ってしまったので一部はそのまま食べて、残りはジャムにしようと考えました。ジャムは初めて作るので、作り方を早速検索してみました。りんご以外に塩、レモン汁、砂糖があればジャムが作ることができるようです。作り方はまずりんご(2個)の皮を剥きいちょう切りにします。変色を防ぐために塩水に浸します。塩水を切って鍋にりんご、砂糖(りんご量の20〜30%程度)、レモン汁(大さじ1程度)を入れ火にかけます。沸騰したら灰汁をとり、30分程度弱火にかけます。リンゴが焦げないように時折混ぜます。トロトロしてきたら火を止め、熱が冷めてきたら完成です!好みの甘さやりんごの種類によって砂糖やレモン汁の量が変わるそうなので、詳しく知りたい方は検索していただくと良いと思います。今回は「紅玉」という品種のりんごを使用しました。やや酸味があるのが特徴です。

 ちょうど今弱火にかけ少し待ち時間ができたので、ここでりんごの栄養についてお話しします。イギリスの諺で「1日に1個のりんごは医者を遠ざける(An apple a day keeps the doctor away.)」と言われる果物です。皮付きりんご100gのうち83.1%は水分、カリウム120mg、食物繊維1.9g(水溶性0.5g 不溶性1.4g)含まれています※1

カリウムは必須ミネラルの一種であり、人体ではほとんどが細胞内に含まれています。細胞内液の浸透圧を調整したり、ナトリウム排出し血圧の上昇を抑制したりする働きがあります。また神経伝達、筋肉の収縮にも関わっております。日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、生活習慣病の予防を目的とした成人1日あたりのカリウム目標量は男性3,000mg以上、女性2,600mg以上とされています。カリウムは腎機能が低下した方は1,500〜2,000mgもしくはそれ未満が目安となることがあり、注意が必要です。腎臓からカリウムが排出されず体内に蓄積されると高カリウム血症(悪心、しびれ感、嘔吐、不整脈等)の症状が見られます。

 水溶性食物繊維であるペクチンはりんごの果肉や柑橘類の皮に多く含まれ、整腸作用やコレステロールの低下作用があると言われています※2。ペクチンは粘性を持つ多糖類であり、食品ゲル化剤として用いられています。またカルシウムイオンと反応すると液体をゲル化させる作用を持つため、医薬品業界では経腸栄養剤(流動食)の逆流防止目的、下痢を防ぐ目的として使用されることもあります※3

さて、いよいよジャムが完成しました!あとは粗熱を取るだけです。料理がさほど得意でない私でも上手く作れたと思います。パンに塗ったら美味しいかな、、あ、パンがない!それならヨーグルトと一緒に、、ヨーグルトもない!ということでパンとヨーグルト買ってきます!

 

 参考文献

※1)https://www.aomori-ringo.or.jp/component/

※2) https://hfnet.nibiohn.go.jp/

※3)http://www.peg.or.jp/paper/article/semi-solid/31.html

調剤薬局 薬剤師の新卒入社日記⑦

〜外用剤の似ている薬をまとめてみました〜

 薬局は全国の病院の院外処方が受付可能であり、同種同効薬や類似薬を知ることができます。病院の院内処方は採用薬が決まっていることが多いため、これは薬局の特徴だと思います。今まで見てきた薬の中で使い分けや違いがわからなかったものを書いていこうと思います。今回は外用剤をまとめました。

外用剤

  • 白色ワセリンとプロペト

○共通事項

・ワセリンとは天然物由来(石油)の原料から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製した製剤。

・精製度の低い順に石油→黄色ワセリン(軟膏基剤)→白色ワセリン→プロペトとなる。

・両者とも1g中に白色ワセリン1g含有する。

〇白色ワセリン

・寒暖によって粘稠度が変わらない。光、湿気の酸敗することが少ない。

・軟膏基剤、皮膚保護剤として用いる。「ケンエー」は眼軟膏用基剤としても用いられる。

・創傷面の乾燥を防止し、皮膚を保護する。

〇プロペト

・白色ワセリンより稠度が大きく、粘度が低く、降伏値が小さく、展延性が大きい。(軟らかく、粘り気が少なく、塗り延ばしやすい。)

・眼軟膏用基剤として用いられる。 

・皮膚保護・柔軟作用、痴皮(かさぶた)の軟化・脱落作用、肉芽形成促進作用がある。患部の乾燥を防止する。

  • 亜鉛華軟膏と亜鉛華(10%)単軟膏

〇亜鉛華軟膏

・酸化亜鉛200g(20%含有)、流動パラフィン、白色軟膏適量を含有する。

・白色軟膏は白色ワセリン(油脂性基剤)に界面活性剤を添加しており、吸水作用を有する。従って滲出液が多い部位に用いる。

○亜鉛化(10%)単軟膏

・酸化亜鉛100g(10%含有)、単軟膏を含有する。

・単軟膏はミツロウ、ダイズ油、ジブチルヒドロキシトルエンを含有する油脂性基剤であり、吸水性を有さない。従って滲出液の少ない部位に用いる。また皮膚乾燥や発赤・掻痒感が生じることがあるため、長期使用する場合は亜鉛化(10%)単軟膏を用いることがある。

参考文献:健栄製薬HP https://www.kenei-pharm.com 

マルホ医療関係者向けサイトhttps://www.maruho.co.jp/medical/articles/topicalagent_basics/base/01.html

  • アズノールうがい液とイソジンガーグルうがい液

○アズノールうがい液

・アズレンは創傷治癒促進作用、消炎作用を有する。咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷に用いる。

・水100mLにアズノール5〜7滴を希釈する。

・炎症部位に薬が接触するようにうがいする。例えば口内炎の場合は口内を、喉が腫れている場合は喉の奥でうがい。

○イソジンガーグルうがい液

・ヨウ素は細菌・ウイルス感染予防・殺菌作用を有する。咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防、口腔内の消毒に用いる。

・目安として水100mLにイソジン5mL(小さじ1杯)を薄めると20倍希釈となる。

・口、喉全体を30秒以上うがいする。

①②③参考文献:添付文書、インタビューフォーム

調剤薬局 薬剤師の新卒入社日記⑥

〜内服薬の似ている薬をまとめました〜

 薬局は全国の病院の院外処方が受付可能であり、同種同効薬や類似薬を知ることができます。病院の院内処方は採用薬が決まっていることが多いため、これは薬局の特徴だと思います。今まで見てきた薬の中で使い分けや違いがわからなかったものを書いていこうと思います。今回は内服薬に焦点を当てましたが、次回は外用剤をまとめる予定です。

  • ビオフェルミンとビオフェルミンR

○共通事項

・両者ともビフィズス菌。腸内で乳酸や酢酸を産生し、腸内細菌の正常化をはかる。

○ビオフェルミン

・ビフィズス菌。市販薬がある。

○ビオフェルミンR

・耐性乳酸菌。「R」は「Resistance」が由来。抗生剤投与時においても増殖製に優れる。添付文書ではペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系、ナリジクス酸と併用。ビフィズス菌や乳酸菌は胃酸に弱い。食後であればpH4~5へ上昇するため、乳酸菌は死滅することはなく腸へ移行する。

  • ワントラムとトラマールOD

○共通事項

・非オピオイド鎮痛剤で治療困難な疼痛を伴う各種がん・慢性疼痛に使用。

・MAO阻害薬(セレギリン、ラサギリン、サフィナミド等)は併用禁忌。セロトニン症候群(錯乱、発熱、発汗等)を含む中枢神経系(攻撃的行動、痙攣等)、呼吸抑制、低血圧、高血圧の重篤な副作用が報告されている。

○ワントラム

・徐放性製剤(フィルムコーティング錠)のため1日1回投与。

・高度な腎機能障害、高度な肝機能障害のある患者は禁忌。

○トラマール

・通常、1日4回投与。

・腎機能障害、肝機能障害のある患者は慎重投与。

  • エンシュア・リキッドとエンシュア・H

○共通事項

・半消化態栄養剤。最終段階まで分類されていないタンパク質等から構成させている。腸管での消化が必要となるため、胃・腸管の運動機能がある方に使用。

・牛乳由来のカゼインが含有されているため、牛乳アレルギー患者は控える。

・妊娠3ヶ月以内または妊娠を希望する婦人はビタミンAを5000IU/日以上投与の場合、投与禁忌となる。

○エンシュア・リキッド

・手術後の栄養保持、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給として使用。

・250kcal/本。

・香料の違いによりバニラ(バニリン、エチルバニリン、プロピレングリコール)、ストロベリープロピレングリコール)味の2種類。

○エンシュア・H

・手術後の栄養保持、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給。また、心不全や腎不全等を合併しており水分制限が必要、熱傷・感染症等による安静時エネルギーが高い、経管栄養の投与量を減らしたい、慶長栄養剤の投与期間の短縮が望ましい場合に使用。

・タンパク質や電解質の厳密な制限が必要な急性腎炎、ネフローゼ、腎不全末期患者に禁忌。

・悪心、嘔吐、下痢を合併する心不全患者に禁忌。

・375kcal/本であり、エンシュアリキッドより1.5倍高カロリー。

・香料の違いによりバニラ、コーヒー(バニリン、エチルバニリン、プロピレングリコール)、黒糖、バナナ(バニリン)、メロン、ストロベリー(プロピレングリコール)、抹茶(バニリン、プロピレングリコール)味の7種類。

  • ボノサップパック400と800

○共通事項

・服用タイミングの規定はないが、アモキシシリンは時間依存性の抗生物質のため12時間ごとを勧める。

・軽い下痢の場合は服用を中止せず7日間服用を続ける。ただし発熱、腹痛を伴う下痢、下痢に血液が混ざっている場合は中止し受診する。

○ボノサップパック400

・ボノプラザン40mg、アモキシシリン1500mg、クラリスロマイシン400mg。

○ボノサップパック800

・ボノプラザン40mg、アモキシシリン1500mg、クラリスロマイシン800mg。喫煙者ではクラリスロマイシンの用量が少ないとピロリ菌の除去率が低下する報告がある。治療中は禁煙が必要。

参考文献

添付文書、IF、薬効別服薬指導マニュアル第9版(書籍)

調剤薬局 薬剤師の新卒入社日記⑤

〜Stop and smell the roses〜

 気づくと入社後半年以上経過しました。学生気分が徐々に抜け、社会人生活に慣れてきたような気がします。服薬指導を始めた当初は患者さんへどう説明するかで頭がいっぱいでしたが、今は患者さんのお話を聞く余裕が持てるようになってきました。少しずつ慣れてきたのだと思います。今後もより患者さんの思いを汲み取れるように精進していきます。
最近は秋の花粉症を訴える患者さんがちらほらいらっしゃるようになりました。ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどが原因の一つと言われております。治療としては抗アレルギー薬の飲み薬、くしゃみや鼻詰まりが強い時は点鼻液、目が痒い時は点眼液を使用することがあります。
 薬の種類はたくさんあるのですが、今回は鼻へ直接噴霧して使用する「点鼻フルナーゼ点鼻液50μg28噴霧用/56噴霧用」について取り上げたいと思います。この点鼻液をプッシュすると香りを感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?私はハンドクリームにありそうな香りを感じました。添付文書で調べてみると「特異なにおいがある点鼻液」と記載されています。「特異なにおい」の正体が気になるので含有成分を調べてみました。おそらくフェニルエチルアルコールが原因と考えられます。バラの香りに例えられ、香料として使用されます。ちなみに化粧品(洗顔料、スキンケア、ハンド・ボディーケア商品など)に含有されているようです。また香りを嗅ぐことでストレス軽減や抗不安作用があると言われています。
フェニルエチルアルコールは抗菌作用を有しており、防腐剤としても使用されます。フルナーゼ点鼻液ではこの目的で含有されていると思われます。
ちなみにグラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社から医療用と同成分含有された市販薬が発売されています。忙しくて病院に受診できない方はドラッグストア等での購入も一つの方法だと思います。
偶然なのか、英語圏にはこのような諺があるようです。”Stop and smell the roses.”直訳は「立ち止まってバラの香りを嗅ぐ」ですが、転じて「人生を楽しむ/ゆっくりする/リラックスする/羽根を伸ばす」の意味になるそうです。科学的根拠と昔からの言い伝えの一致は偶然なのか、面白いところです!

最後に、薬以外での花粉症の暴露を防ぐ方法をいくつかご紹介します。
・マスク。マスク(市販のマスクでOK)の内側にガーゼを当てると鼻に入る花粉が減少する。
・メガネ。
・花粉の着きにくい服装。ウールは花粉が付着しやすい。
・室内の換気・掃除
・手洗い・洗顔
・正常な免疫機能を保つために規則正しい生活をする、睡眠をとる。

※『花粉症環境保健 マニュアル 2022』(環境省)参照。
こちらに詳細が書かれていますのでご興味のある方はご参照ください。
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf

ママ薬剤師日記⑧【日々のこと〜漢方〜】

こんにちは😊 ママ薬剤師Mです。

育児休暇から復帰して約半年。在宅医療チームに所属し様々な経験をさせていただいております。訪問服薬管理をこれから開始する患者さまからは、〝お薬カレンダーがあるなんて知らなかった!薬を持って帰るのも、管理するのも苦労していたから助かる〟などお声をいただき、やり甲斐を持って日々患者さまのご自宅に訪問しております🚲✨

さて今回は日々のことを綴らせてください。

なごみ薬局では半年に1回個人目標を立てます✨

私はその1つに以前から興味を持っていた分野、漢方薬・生薬認定薬剤師試験に合格するという目標を掲げました。

2児の子育てに毎日必死で..一緒に寝落ちてしまう日もありましたが😅

夫にバトンタッチして図書館で一人篭って勉強したり、家族も協力してくれて

とっても充実した夏になりました😊

~子どもにもお年寄りにも用いる漢方薬をお伝えします~

漢方名:抑肝散(よくかんさん)

構成生薬:釣藤鈎/柴胡/白朮/茯苓/肝草/当帰/川芎/陳皮/半夏

もともと小児の夜泣きや疳症などに用いられる漢方です。古典では母子同服(ぼしどうふく)といい、母親も子供と一緒に服薬するケースもあります。

成人に対しては虚弱な体質で神経が高ぶるものの神経症等にも用います。

また2000年代になり、認知症の夜間徘徊、不安、攻撃性などのBDSDに有効であるという報告がなされ様々な年齢層に服用されている漢方薬です。

これからも漢方薬の知識を深め、患者さま、家族、友人にアドバイスできるよう頑張りたいです!

肌寒くなりましたので皆さまご自愛ください😌

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在宅訪問服薬管理指導のご依頼・ご相談お待ちしております

03-6454-0595

〜食事からSDGsを考える〜

調剤薬局 薬剤師の新卒入社日記③

〜食事からSDGsを考える〜

 今年の夏を振り返ると、梅雨明けが6月27日ごろで平年より22日早かったそうです。東京の6〜8月の猛暑日は計16日あり、異常気象を疑うような暑い夏は記憶に新しいところではないでしょうか。体の疲労は猛暑で知らずに蓄積していることでしょう。夏に比べてやや涼しくなってきた秋に英気を養いたいものです。

そこで最近よく耳にする「ヴィーガン」を体験してみようと考えました。薬局でヴィーガンの方の栄養相談依頼がきた話を栄養士から聞いたこともあります。そもそもヴィーガンとは何を指すのか、調べてみました。 

ベジタリアンは「健全な、新鮮な、元気のある」という意味のラテン語“vegetus

”に由来します。ベジタリアンを分類すると大まかに以下のようになります(さらに細かく分類されることもあるそうです)。

「ヴィーガン」:植物性食品のみ

「ラクト・ヴィーガン」:植物性食品、乳製品

「ラクト・オボ・ベジタリアン」:植物性食品、乳製品、卵

「ペスコ・ベジタリアン」:植物性食品、乳製品、卵、魚

認定NPO法人日本ベジタリアン協会HP参照

このような食事を摂る理由として自身の健康、宗教上の理由、SDGsの目標へ向けて貧困や飢餓の課題解決、家畜による環境問題、海産物の環境保護など、様々あることを知りました。

ベジタリアン対応のレストランやレシピを掲載するサイトがいくつかありました。中野区にヴィーガン対応のレストランがいくつかあることがわかり、早速食事してきました!

 この日のメニューはおからサラダ、蓮根と小松菜の炒め物、野菜の洋風煮、メインはファラフェル(揚げ物)、味噌汁、玄米などでした。食材は緑や赤、黄色、オレンジ、茶、白とカラフルで、まずは目で楽しみました。野菜は大きくカットされており、自然とよく噛んで食べるので満腹感・満足感が大いにありました。タンパク質はお肉やお魚の代わりに大豆製品で補っているようでした。味は薄すぎず濃すぎず、ちょうど良かったです。自分で品目数を数えてみたところ、おそらく25種類前後だと思います。普段の食生活を振り返り、1食で25種類も摂取していないなと痛感しました。副菜を入れると品目数を増やすことができるため、実生活で取り入れられそうです。

 

 ヴィーガンの食事を体験後、スーパーマーケットで植物性食品に気づくようになりました。最近は植物性食品を見つけると購入して試食しています。オーツミルクは飲んでみるとほんのり甘く、コーンフレークとの相性は良かったです。大豆肉(大豆ミート)の挽肉でハンバーグを作ってみると、焼く前の形成はしやすい印象でした。食感はお肉よりすこし弾力があり、脂っこくなくさっぱりしていました。ただし何も聞かされなければお肉と間違えると思います。

自分の食生活を見直すだけでなく社会勉強にもなった1日でした。