「ドーピングの現状とオリンピックムーブメント」

【勉強会報告】
いよいよ東京五輪を来年に控えて、e-ラーニングにて「ドーピングの現状とオリンピックムーブメント」について受講しました。
ジャマイカ選手のドーピング違反による失格から、昨年12月に 2008年北京五輪陸上男子400mリレーにおける日本チームの銀メダル昇格が決定しました。
「日本の選手から五輪で薬物使用の陽性反応が出たことは一度もない」(フェンシング 太田雄貴氏)ことが2020年東京五輪決定の一因だったと考えられている一方、2018年平昌五輪でショートトラックの日本代表選手がドーピング検査で陽性となったり、カヤックの日本の選手が他選手のドリンクに禁止物質を混入させた事件が同年1月に発覚したりと、意図的なものから「うっかりドーピング」まで、現在要注意の状態です。

●ドーピングの起源
語源:アフリカ南部原住民が祭礼・戦時等に飲む強い酒「dop」
→「興奮させる飲み物」「麻薬」等の意味で用いられるように
→「薬物を使用すること」=「ドーピング」という意味になった

●現在の「ドーピング」とは
・スポーツ選手の競技能力を高めることを目的として不正に薬物を摂取すること

●ドーピングの歴史概要
19世紀後半:競走馬にヘロイン・コカイン・カフェイン等を投与
1886年:アムステルダム運河水泳でのオランダ選手の覚せい剤使用
1960年:ローマ五輪で自転車選手がアンフェタミン乱用でレース後死亡
1968年:グルノーブル及びメキシコ五輪でドーピング検査実施(競走馬は1911年に先行)
1972年:ミュンヘン五輪で競泳選手がドーピング陽性(喘息治療:エフェドリン)で金メダル剥奪

●ドーピングの効果例
陸上女子100m世界ランキング1位の記録変遷(1970年代半ば~2012年)
・1988年のジョイナーの記録が突出
・蛋白同化ステロイドの使用で永久追放になったマリオン・ジョーンズの1990年代後半の記録がそれに次ぐレベル

●日本におけるドーピング検査
・1985年の神戸ユニバーシアードが契機となり、国内初のドーピング検査機関設置
(前年のロサンゼルス五輪で男子バレーボール選手が風邪薬として服用した漢方薬に禁止薬物成分含有、薬剤手配したトレーナーが処分された)
・2001年:アンチドーピング機構(JADA)創立(世界アンチドーピング機構=WADAは1999年)
・2002年~:箱根駅伝で実施
・2009年~:インターハイで実施
・2010年~:東京マラソンで一部の市民ランナーにも実施
※国内のドーピング検査(2005~2016年)での陽性率は0.08~0.22%と他国より有意に低い

●ドーピングの定義:禁止薬物の使用だけがドーピング違反なのではない
<10のアンチドーピング規則違反>
採取した尿や血液に禁止物質が存在すること
禁止物質・禁止方法の使用または使用を企てること
ドーピング検査を拒否または避けること
ドーピング・コントロールを妨害または妨害しようとすること
居場所情報関連の義務を果たさないこと
正当な理由なく禁止物質・禁止方法を持っていること
禁止物質・禁止方法を不正に取引し、入手しようとすること
アスリートに関して禁止物質・禁止方法を使用または使用を企てること
アンチ・ドーピング規則違反を手伝い、促し、共謀し、関与すること
アンチ・ドーピング規則違反に関与していた人とスポーツの場で関係を持つこと

●禁止物質について
・ドーピング防止規定や禁止物質は毎年1月1日に変更される
WADA禁止表(使用禁止薬物、2018年)
<Ⅰ:常に禁止される物質と方法(競技会時及び競技会外)>
[禁止物質]
S0:無承認物質(臨床開発中の薬・デザイナードラッグ等)
S1:蛋白同化薬(筋肉増強作用)←違反が疑われる分析報告のうち約半数がこれ!
S2:ペプチドホルモン、成長因子及び関連物質(エリスロポエチン、成長ホルモン、インスリン、鹿茸等)
S3:β2作用薬(中枢神経興奮作用・蛋白同化作用/吸入サルブタモール、吸入ホルモテロール、吸入サルメテロールは用法用量を守り使用する限りは禁止されず、TUEも不要)
S4:ホルモン調節薬及び代謝調節薬(アロマターゼ阻害薬・選択的エストロゲン受容体調節薬(SERMs))
S5:利尿薬と他の隠蔽薬(禁止薬物の排泄を低下させる、尿検体中の禁止薬物を隠蔽する、血液パラメータを変化させる物質 等)
[禁止方法]
M1:血液および血液成分の操作(血液ドーピング・酸素供給を人為的に促進すること(酸素事態の補給は除く))
M2:化学的および物理的操作(尿検体のすり替え、12時間あたりで100mLを超える点滴)
M3:遺伝子ドーピング(核酸のポリマーまたは核酸類似物質の使用、正常なあるいは遺伝子を修飾した細胞の活用 等)
<Ⅱ:競技会検査で禁止される物質と方法>Ⅰに加えて…
[禁止物質]
S6:興奮薬
a 特定物質でない興奮薬(メタンフェタミン)、b 特定物質である興奮薬(エフェドリン)
S7:麻薬(ヘロイン、モルヒネ、フェンタニル等)
S8:カンナビノイド(大麻に含まれる生理活性物質および合成カンナビノイド)
S9:糖質コルチコイド(局部はOKだが、全身的治療は全て禁止、治療のためにはTUE必要)
Ⅲ 特定競技において禁止される物質
P1:β遮断薬(アーチェリー、自動車、ビリヤード、ダーツ、ゴルフ、射撃、スキー/スノーボード 等)
静穏作用のため選手の不安解消や「あがり」の防止、心拍数と血圧の低下作用で心身の動揺を少なくする。集中力が重要な競技において禁止されている。

特定物質:医薬品として広く市販されているために不注意でドーピング違反を起こしやすい物質、あるいはドーピング物質として乱用されることが少ないと思われる物質
→特定物質でのドーピング違反の場合、競技能力向上を目的としたものでないことを競技者が証明できれば、制裁措置が軽くなることがある。

監視物質:WADAが監視必要と位置づけ。当該年における禁止物質ではないが、監視の結果乱用が認められれば禁止物質へと移行する場合がある。
ex.)メルドニウム(持久力向上作用):2015年まで監視物質→2016年から禁止物質へ
※これによりシャラポワはリオ五輪に出場できず

●TUE(治療使用特例)
・スポーツ選手がケガや病気の治療をする際、禁止薬を治療目的に使う許可を得るためにJADAへ「TUE申請」を行い、承認を得る必要がある。選手が書類を入手し、医師が記載する。

●のど飴の話題
・浅田飴:エフェドリン含有→以前から禁止物質として指定されている
・南天のど飴:ヒゲナミン(気管拡張、鎮咳効果:2017年~禁止物質へ)
・龍角散ののどすっきり飴:ヒゲナミン含有せず
ヒゲナミンは、麻黄附子細辛湯、小青竜湯、八味地黄丸、呉茱萸湯、温経湯 等や、米国製サプリメント、アサヒビール特許の健康食品(脂肪分解促進剤)にも含まれている。

●最新の競技別・国別違反件数(WADA,2016年)
競技別 1位:陸上、2位:ボディビルディング
国別 1位:イタリア(ダントツ!)

●ドーピング違反の主な内容
・故意のドーピング
※以下「うっかりドーピング」
・TUE(Therapeutic Use Exemptions:治療使用特例)申請の不備
・ネットで個人購入した医薬品・サプリメントに違反物質が含まれていた
・競技選手だと言わずに受診し(以前服用した風邪薬の処方を希望して)、その処方薬に禁止物質が含まれていた
・市販薬を購入し服用した

国内のドーピング陽性報告のうち40%以上がうっかりドーピング!
ex.)育毛剤、花粉症治療薬でのベタメタゾン、貧血治療で投与されたエリスロポエチン 等

感想:エフェドリン入りの風邪薬を服用したシドニー五輪の女子体操選手が 金メダル剥奪となったことが、個人的には今でも印象に残っています。
そして、日本の選手の場合、ドーピング陽性率は他国より有意に低いものの、うっかりドーピングの割合が高いことから、選手本人はもちろん、監督・コーチや医師・薬剤師等サポートメンバーも最新の情報・知識を得ての協力体制が必要だと感じました。

年末年始の休業日について

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。当社の年末年始の営業に関しまして、下記の通りお知らせいたします。

年末年始休業日

なごみ薬局本店 警察病院前店
2018年12月30日(日)~ 2018年1月3日(木)終日

なごみ薬局 西荻南口駅前店
2018年12月29日(土)~ 2018年1月3日(木)終日

なごみ薬局 上高田店
2018年12月30日(日)~ 2018年1月3日(木)終日
※上高田店につきましては、12月29日(土)正午まで営業いたします。

2018年1月4日(金)より開始いたします。
休業期間中はご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

デパケン勉強会の報告

先日協和発酵キリンさんにデパケンについての勉強会をしていただきました。内容についてシェアします。

今回はごく基礎的、基本的な内容の確認の勉強会となりました。

次回はリーマスの勉強会なので、リーマスとデパケンで同じ躁症状で使われる場合に、どのような違いがあるのか比べてみたいと思います。

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○患者に対する処方内容(薬剤名、用法・用量等)の確認

躁病および躁うつ病の躁状態の治療:

<デパケンR>1日量400〜1200mgを1日1〜2回に分けて服用。

<デパケン>1日量400〜1200mgを1日2〜3回に分けて服用。

※1日2回R錠を使うのが、1日を通しての血中濃度の変化は少なく良いそうです。

※R錠以外からのR錠への変更の場合、血中濃度の変化に注意が必要。

○服薬指導のポイント

・<Rのみ>噛み砕かずに水で服用すること。

・<Rのみ>糞中に白色の残渣(薬の抜け殻)が残ることがある。

・妊婦:★DRに必ず相談すること!

→ 催奇形性が認められている(IQの低下、自閉症の増加などの可能性あり)

・高齢者への投与:血中濃度が高くなる恐れあり(血漿アルブミンが減少していることが多い為)

・併用禁忌:カルバペネム系抗生物質(西荻にはありません)

・併用注意:カルバマゼピン(バルプロ酸減弱、カルバマゼピン増強または減弱)、ラモトリギン(ラモトリギンの半減期2倍に延長)、サリチル酸系薬剤(バルプロ酸増強)、ベンゾジアゼピン系・ワーファリン(←の薬増強)、エリスロマイシン(バルプロ酸増強)、クロナゼパム(欠神発作重積があらわれたとの報告)

・慎重投与:肝機能障害またはその既往歴のある患者(肝機能障害が強くあらわれるおそれがある)

・主な副作用:傾眠(車の運転注意)、悪心・嘔吐、貧血など

・リチウムが効かなかった人に効果が期待出来る。

(リチウム→不快気分<イライラ>を伴う症状、デパケン→爽快気分を伴う症状に効果が期待できる、といわれている)

・作用機序:脳内のGABAとドパミン濃度を上昇させ、セロトニンの代謝を促進させる(正確にはわかっていない)

在宅医療への参画と介護保険について

9/19にH30年度第1回東京都薬剤師会中野地区薬剤師研修会に参加しました。
「在宅医療への参画と介護保険について」という講習がありましたので在宅について報告です。

・中野区内医療資源調査において、訪問服薬指導実施有は回答のあった119軒中31.3%(H27.2月)

※なごみ薬局は訪問服薬指導を実施しています!

・訪問薬剤(居宅療養)管理指導を行うためには
①薬局の届出、許可、指定を確認
②医療保険の訪問薬剤管理指導や介護保険の居宅療養管理指導を算定する(どちらもある方の場合、必ず介護保険が優先)ためには医師からの指示が必要→口頭指示も可だが、その場合は処方箋への記入や薬歴への記載等で指示を得た旨残すこと
③患者or代理人の同意or契約が必要
④患者が介護保険(保険者:市区町村、被保険者:40歳以上の介護が必要な方)の認定を受けているかどうか確認

・在宅訪問準備:実施のために必要な届け出
①医療保険→厚生局:在宅患者訪問薬剤管理指導に係る届出書
②介護保険→みなし指定のため届出不要(みなし指定を辞退している場合は介護事業所としての指定を受ける必要有)
③東京都福祉保健局:生活保護法・中国残留邦人等支援における指定介護機関の指定

・薬局内に必要な掲示物
①医療保険:在宅患者訪問薬剤管理指導に係る届出を行っている旨
②介護保険:運営規定の概要
③介護保険サービス提供事業者としての掲示

・患者との間に必要な書類
①医療保険:説明と同意(定型書面化しておくと良い)
②介護保険認定患者(居宅療養管理指導)
契約書
サービス提供に係る重要事項説明書(契約書内に盛り込んでしまえば不要だが、契約書が盛り沢山の内容になってしまうため、重要事項のみ抜粋した本書があるとbetter)
※共に2通ずつ作成し、患者or代理人と薬局が各1通ずつを所持

・報告書→医師やケアマネジャーへ報告
書式は様々(レセコンの機能、日本薬剤師会のフォーマット、薬局にて独自に作成、等)
患者・家族からの要望、薬剤師からみた患者の様子、次回以降の確認事項や提案等を盛り込み、指導内容を具体的簡潔に

・レセプト請求
①医療保険:主保険のレセプトに算定項目あり
②介護保険:紙、磁気(FD,CD-R,MO)媒体、オンライン(別途契約要電子証明書)
請求先→東京都国保連合会 介護福祉課
締切→翌月10日までに必着、それ以降は翌月受付扱い

・介護に関する相談口
市区町村役場の介護保険担当課(中野区では中野区役所介護保険分野)
→ただし、地域包括支援センター(中野区内に8カ所有)の方が詳しい(場合により患者宅に出向いての申請手続き手伝いも行っているとのこと)

精神科領域の副作用

@H30.8.28勉強会(吉富薬品)社内メモ

頭部・顔面

【頭部】頭頂部が熱い(共に手足の熱感):セロトニン症候群(初期症状)

【目】目が上を向く(眼球上転):ひどくなると首がねじれる<抗精神病薬>

【目】瞼が垂れ下がった感じ:眼瞼下垂

【目】目のかすみ、目の乾燥(ドライアイ):抗コリン作用

【顔面】顔面の引きつり:パーキンソニズム<抗精神病薬>

【顔面】仮面様(無表情でまばたきもしないなど)の表情:症状悪化or抗精神病薬

【口】口、舌、顎がモゴモゴする:ジスキネジア<抗精神病薬>

【口】舌の飛び出し:ジストニア<抗精神病薬>

【口】口が渇く(口渇):抗コリン作用

【口】よだれが出る:パーキンソニズム<抗精神病薬>

【口】話をしにくい(ろれつが回らない):過鎮静、ジストニア<抗精神病薬>

※薬の副作用ではなくても、他の原因で脳に何らかの障害がある可能性も。(例:脳梗塞<視界に変化、手にしびれ>)早めにDRへ。

手足

・ふるえ(振戦):パーキンソニズム<抗精神病薬>

・足のムズムズ:レストレスレッグス症候群、アカシジア<抗精神病薬>

・手のひら、足の裏が熱い:セロトニン症候群(初期症状)

・手足のつっぱり:ジストニア<抗精神病薬>

胸部・腹部(消化器系含)

・胸がドキドキする:抗うつ薬、抗精神病薬ではどれもQT延長リスクあり

・乳房肥大(男性でも)・女性化乳房・乳汁分泌・月経異常:<抗精神病薬>

・胃がムカムカする、吐き気、嘔吐:投与初期1週間程度が多い<SSRI/SNRI/抗精神病薬の一部>

・尿の出が悪い、残尿感がある:尿閉<抗コリン作用>

・便の回数が減る、便が硬い:便秘<抗コリン作用> 重篤になるとイレウス

・食欲の以上亢進、体重増加:<抗精神病薬/抗うつ薬(特にパロキセチン)>

・血糖値上昇:<非定型抗精神病薬>

身体全体

・ふらつきや運動抑制:過鎮静

・身体のこわばり、ねじれ(捻転)、傾き:ジストニア<抗精神病薬>

・身体の疲労感:過鎮静の可能性/長期服用→肝障害からくる疲労感の可能性 (肝機能値を確認)

・立ちくらみ:起立性低血圧

・動悸:向精神薬ではQT延長を起こしやすい薬が多い。心電図を確認。

・体にぶつぶつや発赤が出る

:薬疹<特にカルバマゼピン、バルプロ酸など>

「悪性症候群」「スティーブンス・ジョンソン候群」「中毒性表皮壊死融解症」などの

「重症薬疹」の初期症状の可能性もあり。

・月経異常<ドパミン遮断作用をもつ薬物>

・乳汁分泌<ドパミン遮断作用をもつ薬物>

・乳房肥大、女性化乳房<ドパミン遮断作用をもつ薬物>

・身体がむくむ:心臓や腎臓への影響によって浮腫が生じることがある。

気分、歩行状態、運動状態 ※気分の訴え→折り合いをつけながら継続

【気分】眠気:ヒスタミン受容体に作用する薬、薬剤による過鎮静

【気分】感情面の平坦化:過鎮静、薬剤性の陰性症状

【気分】焦燥感、不安:症状悪化、抗コリン薬、抗不安薬の離脱症状

【歩行/運動】動きが固まっている、鈍い:無動状態、動作緩慢 パーキンソニズム<抗精神病薬>

【歩行/運動】小刻み歩行、前屈歩行、身体が傾く:<抗精神病薬>

【歩行/運動】ソワソワしてイスに座っていられない:アカシジア=静座不能<抗精神病薬>

その他

・解熱鎮痛剤が効かない熱発:悪性症候群→風邪等と勘違いしやすい。死亡することもある。強制的に冷やす。

・水を過剰に飲む(多飲水)・水中毒:急な体重増加がないか確認、低Na血症、低Cl血症がないか血液検査。家族が気付きやすい。

・不眠:不眠のパターンを確認。(入眠障害/中途覚醒/早朝覚醒/熟眠障害)

  睡眠日誌を利用して実際の睡眠パターンを確認してもらうのも有効。

・記憶力や判断力が落ちる、会話にまとまりがない:認知障害<抗コリン薬>

・性機能障害:射精障害、持続勃起症、性欲亢進(起きていても訴えない場合も)

株式会社なごみ薬局は「次世代育成支援対策推進法」に基づき「一般事業主行動計画」を公表します。

一般事業主行動計画について新しくしました。
なごみ薬局は今後は以下のような方針で行くことを決めました。HPに掲載しています。
http://www.nagomipharmacy.co.jp/一般事業主行動計画/

以下、一般事業主行動計画の公表について

株式会社なごみ薬局は「次世代育成支援対策推進法」に基づき「一般事業主行動計画」を公表します。

次世代育成支援対策法とは

企業が、子育てをしている労働者の職業生活と家庭生活との両立を支援するための雇用環境の整備や、子育てをしていない労働者も含めた多様な労働条件の整備などを行うため、または、女性労働者の活躍推進の取り組みを着実に前進させるために策定する計画です。

一般事業主行動計画とは

企業が、子育てをしている労働者の職業生活と家庭生活との両立を支援するための雇用環境の整備や、子育てをしていない労働者も含めた多様な労働条件の整備などを行うために策定する計画です。

株式会社なごみ薬局 行動計画

社員が、会社での仕事と家庭や子育てを両立させることができ、社員全員が働きやすい環境をつくることにより、全ての社員がその能力を十分に発揮できるよう策定した行動計画です。

1.計画期間 平成30年1月1日~平成35年12月31日まで

2.計画内容

目標1:時間外労働短縮や、休みを取りやすい職場環境を目指す。(ただし、これは子育てをしているものなどに限るものではなく、全社員に対して行う)

対策①時間外労働の適正推進対策を実施

   事業所毎の適正配置や業務内容、業務分担、シフト等の改善

  ②カエル会議の実施

目標2:育児休業を取得しやすい環境の整備づくりを行う。

対策①育児休業期間中の代替要因の確保や業務内容の見直しを行う

   →経営状況を見ながら、採用は積極的に行っていく

  ②育児休業をしている労働者の継続的な情報提供、社内での飲み会やイベントごとには参加できるように声掛けを行っていく。

目標3:多様な労働条件の整備

対策①短時間制度の定着

12歳未満の子を養育する労働者に対する短時間勤務制度は既に導入しているが、この制度が継続できるようにシフトの見直しや改善、周囲からの協力や理解をしてもらえるよう周知を徹底していく。

対策②子どもの看病のための休暇について、時間単位で取得できるようにする。(1時間単位)

目標4:育児・介護休業法に基づく育児休業等、雇用保険法に基づく育児休業給付、労働基準法に基づく産前産後休業など諸制度の周知を行う。

対策①育児介護休業規定が各店舗に設置してあるため、いつでも見られる環境にしてあることを伝える。

対策②リーフレットを貼り、周知させる。

目標5:出産や子育てによる退職者についての再雇用制度の実施

対策①出産や子育てで一度退職してしまった者に対しても、雇用を検討していく。

以上になります。

薬局で接遇マナーやることになりました。

【書籍購入のお知らせ】

新入社員の入社に伴いマナー研修用として一冊の本を購入しました。

事務員用に一般的なものを考えましたが、やはり薬局は少し特殊な環境とも言えますので薬局に特化したものでこちらにしました。
基本的なことからイレギュラーな事態の対応方法までQ& A形式になっております。
ご興味のある方は是非どうぞ。

尚、本日、この本を用いてSさんに事務員新人お2人と実習生お2人にマナー研修をして頂く予定です。

患者さん対応のプロをめざす!
「選ばれる薬剤師」の接遇・マナー 村尾孝子
こちらを購入しました!

社員が自主的に接遇マナー勉強会を開いてくれています。

結局トラブルは些細なことから起こってしまいます、、社員を守るためにも接遇マナーはとても大事。

こころ配りができる人に、信頼と仕事が集まるし、感謝されるし、次の未来があるのだと思います。

自分こそやりたいです、、。

以下_社員からコメントいただきました。

私も読みまして、自分の対応が間違っていなかったなという確信、自信にもなりましたし、逆にハッとさせられる所もありましたのでベテランこそ一読の価値はあると思います^ ^

OTC:乾燥肌とスキンケア

【勉強会報告】

e-ラーニングにて「OTC:乾燥肌とスキンケア」を学びました。

医療用薬剤にも応用のきく部分があるかと思いますので、報告します。

乾燥肌・保湿ケアというと冬のイメージがありますが、紫外線が乾燥肌の原因になることもあり、夏も注意が必要です。

・乾燥肌の起こりやすい部位

前面:腕、腰、脛→汗や皮脂の分泌が少ない

後面:肩、太腿付け根、ふくらはぎの内側 等

→衣服とこすれやすい

・皮膚は表面から順に表皮→真皮→皮下組織からなるが、表皮にある4層のうち一番上の角質層は「潤いを保つ」「バリア機能」といった働きを有する

・角質層の構造

皮脂膜:水分の蒸発を防ぐ、刺激の軽減 等、天然のクリームの役割

角質細胞間脂質(主にセラミド):水分保持

角質細胞内の天然保湿因子(尿素 等):水分保持

・乾燥肌の原因

加齢:新陳代謝低下、皮脂分泌量低下(10〜2代で最大、乳幼児も少ない)

体質・遺伝:アトピー性皮膚炎 等のアレルギー体質

・乾燥肌が生じる皮膚疾患

①乾皮症:皮膚が乾燥し、白い粉をふいた状態→悪化すると、

皮脂欠乏性湿疹:湿疹、痒みがひどい

②貨幣状湿疹:コイン状の湿疹、強い痒み、ジクジク(湿潤)・かさぶた 等

・乾燥肌が生じる基礎疾患

糖尿病、腎臓病

・乾燥肌の対処法:スキンケア

①保湿剤の使用(水分の増加・保持)

症状が悪化する、湿疹があらわれた場合…

②ステロイド外用剤の一時的な使用

・薬剤選択上の注意

尿素:目のまわり、粘膜、ひびわれ、ただれ、赤く腫れている部位には使用しない

ヘパリン類似物質:出血性血液疾患のある人(血友病、血小板減少症、紫斑病)、わずかな出血でも重大な結果を来すことが予想される人

・ステロイド外用剤

strongert,very strong,strong,mild,weakの5段階中、OTCはstrong,mild,weakの3ランクのみ

皮膚の弱い人(高齢者、乳幼児)や顔面への使用はmild,weak

・ステロイドの禁忌

細菌,真菌,ウイルス性の皮膚感染症および動物寄生性皮膚疾患の人

緑内障,白内障の人→長期・大量の使用で眼圧が上昇することがあるため、そのような使用法とならないように、という意図の様子

潰瘍のある熱傷,凍傷の人

※妊娠中・授乳中の人:大量使用,長期間,広範囲の使用は安全性が確立していないため、使用は避けること

・剤形の種類と特徴

軟膏:刺激が少ない、油脂の含有量が多い(感想が強い人にgood)

ベタつきがある

クリーム:使用感がよい、浸透性がよい

刺激性がある

ローション・乳液:有毛部位や広範囲に使用、顔などの皮膚の薄い部位

※夏場はローション・乳液、晩秋〜冬は軟膏、クリームはオールシーズン 等季節で使い分けるのもよい

・保湿剤の使用法

1日数回、擦り込まないように広範囲に・体のシワに沿って塗る

軟膏・クリーム:人差し指の第一関節までの量

乳液・ローション:1円玉大

→これらがいずれも掌2枚分

入浴後5〜10分以内に塗布(その前に水や化粧水をつけておくとなおよい)

・ステロイド塗布時の注意点

上記の目安量を、擦り込まず薄く塗る

広範囲に大量に塗らない

5〜6日間を使用期間の目安とする

顔面への使用は5g/日以内とし、かつ1週間以上使用しない

目のまわりへの使用は避ける

・重大な副作用

リドカイン(局所麻酔成分)入りの場合、ショック症状(発赤,悪心,息苦しさ,冷や汗,めまい 等)出現の恐れあり→出現したら医療機関を受診

・尿素・ヘパリン類似物質の主な副作用

かゆみ,発疹・発赤,かぶれ,腫れ,刺激感(痛みやピリピリ感),皮膚がはがれる

特に尿素製剤は、使用直後 一時的にしみることがある

・ステロイド外用剤の主な副作用

発疹・発赤,かゆみ,白癬症,にきび,化膿,持続的な刺激感,皮膚萎縮,多毛

・スキンケア

毎日入浴

38〜40℃の湯

木綿の柔らかいタオルや手で体を洗う

弱酸性の石鹸を使用

入浴剤の使用に注意する(タンパク分解酵素やイオウ 等好ましくない成分を含有している場合があるため)

・生活指導

肌着は木綿や刺激の少ない素材のものを

アトピー性皮膚炎の場合柔軟剤を避ける

・乾燥肌を防ぐ食事

ビタミンA・Eを積極的に摂取→レバー,うなぎ,緑黄色野菜,豆類

かゆみがある場合は香辛料や刺激の強い食事を避ける

2018.8.19 在宅医療講座

【勉強会参加報告】
昨日在宅の勉強会に参加しましたので、報告させていただきます。

2018.8.19 在宅医療講座
「多職種連携で薬剤師に期待されること〜薬学的な視点から患者を見ること、薬剤師の視点の臨床判断を磨こう〜」
講師:薬樹株式会社在宅グループ 山形和子先生(薬剤師・ケアマネ)

■在宅患者への最適かつ効率的で、安心・安全な薬物療法を提供するために、臨床判断において、以下の思考と行動のプロセスを身につけることが大切。
①疾病の知識・薬の知識(どんな治療法があるか、薬剤の特徴など)
②患者情報の整理(患者背景の要点をまとめる)
③薬学的判断(処方内容、患者情報、薬歴、介護者の理解度など様々な観点からの考察)
④服薬指導(服薬指導後のモニタリングも含めて)
⑤多職種への情報提供と共有(誰に、何を、どのように伝えるか)
この5つについてワークシートにまとめて判断していく。

■実際の2症例を元に上記のプロセスで判断していくグループワークを行いました。
 症例1:前立腺癌にてイクスタンジカプセルからザイティガへ切り替えとなったが、この変更に伴い服用薬剤が増え不安を訴えた事例
 症例2:褥瘡に対し、ゲーベンクリームとハイドロサイトADジェントルが処方された事例

■感想
 判断のプロセスは、誰しも日常的にある程度頭の中で行なっていることではあると思いますが、1症例ごとにじっくり考え文字に起こすことで、見えてくる新たな発見があることがわかりました。新規の在宅を始める際や問題点がある場合にはこういったプロセスを活用して、皆でグループワークをして問題解決を行うような症例検討の時間が取れたらなと思いました。

「薬剤師が活かすアロマセラピー」

【勉強会参加報告】

6/19 浅草薬剤師会による研修会「薬剤師が活かすアロマセラピー」

●第十七改正日本薬局方収載の精油(精油名、主成分、適用)

・ウイキョウ油(フェンネル):anethole

賦香料、配合剤(胃腸薬)の原料

・オレンジ油:d-limonene

賦香料(製剤用)

・ケイヒ油:cinnamaldehyde

賦香料(製剤用)、芳香健胃薬

・テレビン油:α/β-pinene

外用

・チョウジ油(クローブ):eugenol

局所麻酔・鎮痛・殺菌

・ハッカ油:menthol

芳香健胃薬・局所刺激剤(パップ剤)の製造原料

・ユーカリ油:1,8-cineole

賦香剤・うがい薬 去痰薬に添加

●嗅覚の特徴

・嗅神経細胞は終生絶え間なく再生を繰り返す

・効果的に刺激することで嗅神経細胞が再生される

・香りの刺激は海馬に伝わり 海馬や周囲の神経細胞の働きを活性化する

・香りを嗅ぐことで記憶が蘇る(プルースト効果)

●嗅覚とアルツハイマー型認知症(以下、AD)について、現在迄に報告されているもの

・ADにおいて嗅覚機能が低下する

・ADにおいて嗅覚障害が初期の段階で現れる

・嗅覚障害がある場合ADになるリスクは4倍

・ADでは左右の嗅覚に差が現れる

●認知症における非薬物療法において、刺激に焦点をあてたアプローチとしてアロマセラピーが、行動に焦点をあてたアプローチとして回想法がある。

→前述の「嗅覚の特徴」を考慮すると、例えばADの方やその予防をしたい方に、昔使用していたのと同じ化粧水や香水を使ってもらうことで嗅神経細胞が再生され、海馬や周囲の神経細胞の働きが活性化し、記憶が蘇ることが期待される。

プルースト効果の面では、知らない香りではなく、記憶と結びつく香りを提示すること。

●薬剤師によるアロマセラピーの活用

・嗅覚低下の早期発見(AD患者)

・嗅覚の識別テスト→何気ない会話の中で、相手を傷つけずにさりげなくチェックできる

・認知症予防の提案(※)

・BPSD(認知症における 行動・心理症状のこと→暴言や暴力、興奮、抑うつ、不眠、昼夜逆転、幻覚、妄想、せん妄、徘徊、もの取られ妄想、弄便、失禁など)対応(プルースト効果の活用)

・セルフメディケーションの提案

・コミュニケーションツール

※認知症予防の精油

①朝の精油:交感神経を刺激し脳を活性化

ローズマリー(カンファー):レモン=2:1

②夜の精油:副交感神経を刺激しリラックス

真性ラベンダー:オレンジスイート=2:1

●アロマクラフト提案時の注意

・効果は表示しない→雑貨である精油を用いた個人作成物であり、医薬品ではないため

・作成はご本人・家族→自分のために作り自己責任で使用することが前提であり、薬剤師か作成したものをあげてはいけない

・材料と容器の選定→視覚から入るのは大事だが、かわいいからといって安易に選択しないこと。ガラス製又は耐薬品性のプラスチック製(PE,PP)遮光容器を使用

・パッチテストを行う→例えばキク科アレルギーの方に禁忌の精油もある

●研修会の様子

病院の院内製剤(緩和ケア・口腔ケアとして、口臭予防咳嗽液)や、診療所内の製剤を参考にした鼻腔乾燥予防クリーム(使用により、度重なる耳鼻科通院がパッタリなくなった)のレシピ紹介もありました。

認知症予防の精油①②を実際に嗅ぎ分けてみたり、雑貨としての精油だけでなく局方品の精油も用いた消臭スプレーや乾燥肌対策のラベンダーローション(布団に入るたびに掻痒感を訴える老人の乾燥肌に重宝するそうです)を実際にその場で作成してみたりと、座学だけにとどまらず楽しい研修会でした。

●感想

外来患者に薬局内で、在宅患者に訪問時、アロマクラフトの提案ができ、かつ経過がよければ、例えば認知症の薬剤・抗アレルギー薬・睡眠薬・抗不安薬や、それら薬剤による副作用対策の薬剤も減薬・中止できる可能性があるため、より知識を深めつつ、実践できるようにしていきたいなと思いました。